【自動計算機つき】老犬のトッピング量は?適量とフードを減らす目安を解説

老犬の食事にトッピングするとき、「どれくらいの量を与えていいの?」と迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。

老犬になると、体のさまざまな機能が低下していくため、これまで以上に食事にも気をつかってあげたいですよね。

トッピングは少量のつもりでも、食材によってカロリーが異なるため、与える食材によってはカロリーオーバーになってしまうこともあります。

栄養バランスを崩さず、適切な量の食事を摂ってもらうためにも、老犬に合ったトッピング量を与えることが大切です。

この記事では、動物介護士・ペットフーディストの私が、老犬のトッピング量やフードを減らす目安について解説します。

高田菜月
執筆者

ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット食育士1級 / 動物介護士 / CPD認定犬の認知機能不全症候群修了 / ペット看護士 / ホリスティックケア・カウンセラー ほか

たかだ なつき(高田 菜月)

ペット関連の保有資格は20種以上。4匹の愛犬たちの出産から闘病、介護、看取りまでを20年以上にわたり経験。リアルな知見を活かし、ペット専門ライターとして数々のメディアで記事の執筆・監修を行う。現在もチワックス2匹、ポメチワ1匹、カニンヘンダックス1匹の4匹と暮らす。

目次

老犬のトッピング量は1日のカロリーの10%程度が目安

老犬のトッピング量は、その犬が1日に必要なカロリーのうち、10%程度が目安です。ただし、これにはトッピングだけでなくおやつなども含まれるので注意してください。

残りの90%程度は、犬に必要な栄養がバランスよく含まれた主食用のフードから摂ることで、必要な栄養素の不足や偏りを防ぎやすくなります。

主食用のフードとは

そのフードと水だけで、対象となるライフステージの健康を維持できるように栄養設計されたもの。以下の2種類がある

とはいえ、老犬では食に対する興味が薄れることも多く、トッピングを増やさないとご飯を食べてくれないこともあるでしょう。

また、記念日などでごちそうを食べさせてあげたいときもありますよね。

その場合は、愛犬が1日に必要なカロリーの20%以内を目安にしてください。

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【自動計算機で簡単!】老犬のトッピング量の目安

そもそも「愛犬にどれくらいのカロリーが必要なのかわからない」という飼い主さんも少なくありません。

そこで、トッピング用の自動計算機を用意しました。

以下に愛犬の体重や状態、与える食材の100gあたりのカロリーを入力すると、自動でトッピングの目安量が算出されるので参考にしてください。

1日のトッピング・おやつ計算

1日に必要な総カロリー --- kcal

基本の目安
10%以内

--- kcal

食材量

--- g/ml

どうしてもの場合
20%以内

--- kcal

食材量

--- g/ml

【みんながよく使うトッピング食材の100gあたりのカロリー】
※製品や調理方法によってカロリーは異なるため、目安として使用してください。(参考:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

  • 鶏ささみ(ゆで):121kcal
  • 鶏むね肉・皮なし(ゆで):約150kcal
  • 鶏もも肉・皮なし(ゆで):141kcal
  • 鶏ひき肉(焼き):235kcal
  • 豚ヒレ(焼き):202kcal
  • 豚ロース・脂身なし(ゆで):約211kcal
  • 豚もも(ゆで):約183kcal
  • 牛ヒレ(焼き):238kcal
  • 牛もも・脂肪なし(ゆで):235kcal
  • ゆで卵:134kcal

ただし、算出される必要カロリーやトッピング量はあくまで目安です。

同じ体重や年齢でも、筋肉量や活動量、代謝の働きなど、老犬の状態によって必要なカロリーは異なるため、愛犬の様子を見ながら調整しましょう。

カロリーの計算方法や食事量については、以下の記事をチェックしてみてくださいね。

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ただし!老犬に野菜をトッピングするときは目安量が異なる

老犬の食事に、野菜をトッピングすることもあるでしょう。

ただ、野菜はカロリーが低いものが多いため、「カロリーの10%程度」をそのまま当てはめてしまうと、とんでもない量になってしまいます。

また、野菜は食物繊維が豊富に含まれているため、食物繊維でお腹がいっぱいになり主食が食べられなくなったり、便の状態が不安定になることもあります。

そのため、野菜はカロリーを基準に量を決めるのではなく、以下を目安に愛犬の体調や便の状態などを見ながら調整してください。

スクロールできます
食材名
超小型犬
(体重4kg未満)
小型犬
(体重4~10kg未満)
中型犬
(体重10~25kg未満)
大型犬
(体重25kg以上)
キャベツ
(ゆで)19kcal
葉3/4枚
(約38g)
葉1枚
(約50g)
葉2枚
(約100g)
葉3枚
(約150g)
ブロッコリー
(ゆで)30kcal
1房
(約10~15g)
2房
(約20~30g)
3~4房
(約30~60g)
6房程度
(約60~90g)
にんじん
(ゆで)19kcal
輪切り1cm
(約5~10g)
輪切り2~3cm
(約15~30g)
輪切り3~6cm
(約30~60g)
輪切り6~9cm
(約60~90g)
きゅうり
(生)13kcal
輪切り1~2枚
(約5~10g)
輪切り2~4枚
(約10~20g)
約1/4~1/3本
(約20~40g)
約1/3~1/2本
(約40~60g)
トマト
(生)20kcal
5~10g
ミニトマト1/2~1個
10~20g
ミニトマト1~2個
20~40g
ミニトマト2~4個
40~60g
ミニトマト4~6個
レタス
(生)11kcal
葉1枚
(約15~25g)
葉2枚
(約50~60g)
1玉の1/3~1/4
(約100~110g)
1玉の1/2~1/3
(約110~130g)
大根
(ゆで)15kcal
約20g約40g約60g約80g

※カロリーは100gあたりの数値

上記は、1日あたりの目安です。複数の野菜を組み合わせる場合は、多くなりすぎないように注意しましょう。

老犬のフード量はどれくらい減らす?トッピング分のカロリーをフードから差し引こう

トッピングをするときは、基本的にトッピングする食材のカロリー分を主食のフードから差し引きます。

よく誤解されますが、トッピングを10g与えたら、フードを10g減らすというわけではないので注意しましょう。

また、いつものフード量のままトッピングを追加するのも基本的にはNGです。

減らすフード量は、以下の計算式で算出できます。

トッピングのカロリー(kcal) ÷フード100gあたりのカロリー(kcal) × 100 = 減らすフード量(g)
※1日に与えるトッピングの合計カロリーをもとに、1日分のフードから減らす量を算出

たとえば、100gあたり360kcalのフードを与えている老犬に、20kcal分のトッピングを加える場合は、以下のように計算します。

⇒20÷360×100=約5.6g

この場合、1日分のフードから約5.6gを減らしましょう。

減らすフード量を自動計算

とはいえ、計算が苦手という飼い主さんもいるでしょう。

1日に与えているフード量トッピング・フードのカロリーを入力すると、1日に減らすフード量と調整後のフード量が自動で算出される計算機を用意したので、活用してください。

トッピング後のフード量

減らすフード量

--- g

調整後のフード量

--- g

※現在のフード量が愛犬に適していることを前提とした目安です。

なお、トッピングのほかにおやつも与える場合は、おやつのカロリーも含めた合計カロリーを入力してくださいね。

老犬にトッピングをするメリット

トッピングは、老犬のフードの食いつきをあげるだけでなく、いつもの食事に変化をつけてあげられます。

それだけでなく、実は老犬ならではのうれしいメリットもあるんですよ!

老犬が不足しがちな栄養素を補える

トッピングを上手に活用することで、老犬が不足しがちな栄養素を補うサポートに役立ちます。

総合栄養食やコンプリートフードは、犬に必要な栄養素を配合していますが、老犬は加齢によって消化・吸収する力や、摂取した栄養素を体内で利用する働きが低下することも珍しくありません。

さらに、体内で栄養素を合成する力も低下するため、主食用のフードをちゃんと食べていても、必要な栄養が十分に摂れているとは限らないのです。

老犬に起こりやすい栄養面の変化の一例
  • 筋肉量を維持するために、若い頃より良質なタンパク質をより多く必要とする
  • 関節軟骨を構成するグルコサミンやコンドロイチンの合成・修復能力が低下する
  • EPA・DHAなど、体内で十分に合成できない必須脂肪酸を食事から補う必要がある
  • 肝機能の低下などにより、体内で合成できるビタミンCだけでは不足する可能性がある
  • 腸内細菌が減り腸内環境が乱れやすくなるため、乳酸菌などを継続して補うことが望ましい
  • 抗酸化防御機構の働きが低下して酸化ストレスの影響を受けやすくなるため、抗酸化成分の重要性が高まる

こうした変化に配慮した栄養を補いやすいことも、老犬にトッピングを取り入れるメリットでしょう。

認知機能の健康維持に役立つ可能性

さまざまな食材をトッピングすることは、老犬の認知機能の健康維持にも役立つ可能性があります。

人では、食事の多様性が高い高齢者ほど、認知機能の低下や軽度認知障害が少ない傾向にあることが報告されています。

犬での研究はまだありませんが、人の認知症と犬の認知機能不全症候群には共通する点も多いため、犬でもさまざまな食材を取り入れることで、認知機能を良好に保つことが期待できるでしょう。

老犬にトッピングをするときに注意したいこと

トッピングは老犬にとってメリットがありますが、注意してあげなければいけないこともあります。

最初は少量で様子を見る

初めて与える食材は、少量から試して様子を見ましょう。

老犬は消化機能が低下していることもあり、食べ慣れていないものを一度にたくさん与えると、お腹がびっくりして下痢や嘔吐などを起こすことがあります。

また、初めて口にするものは食物アレルギーの症状が現れる可能性もあるため、与えたあとは30分~48時間程度、皮膚の赤みやかゆみはないか、便の状態や排便回数が増えていないかを確認してください。

食物アレルギーが疑われる場合は、自己判断せずに獣医師に相談することが大切です。

消化しやすいように配慮する

老犬は加齢によって噛む力や消化する力が低下しているため、粗みじん切りのように細かく刻んだり、つぶしたりして食べやすいようにしてあげましょう。

人参や大根などを生で与える場合は、すりおろすのがおすすめです。

食材を大きいまま与えてしまうと、消化に負担がかかりやすくなるだけでなく、喉に詰まらせてしまう危険もあります。

また、じゃがいもやさつまいも、かぼちゃ、栗など、加熱が必要なものは必ず十分に火を通し、やわらかくしてから与えてください。

老犬では、キャベツやブロッコリーなども加熱してから与えるといいでしょう。

さまざまな食材を取り入れる

同じ食材ばかりをトッピングするのではなく、肉や魚、野菜など、さまざまな食材を取り入れましょう。

食材によって含まれる栄養素が異なるため、日によって組み合わせを変えることで栄養の偏りを防げるのはもちろん、幅広い栄養を摂りやすくなります

ただし、一度に複数の新しい食材を加えると、食物アレルギーの症状が出たときに、どの食材が原因なのか判断しにくくなるので注意が必要です。

初めての食材は一つずつ試し、問題がないことを確認してから種類を増やしましょう。

栄養素の制限指示を受けている老犬は獣医師に確認する

持病などで獣医師から栄養素の制限を指示されている老犬では、与えても問題のない食材か事前にかかりつけの獣医師に確認しましょう。

食材によっては少量でも栄養管理に影響することがあるため、自己判断でトッピングをしないようにしてください。

老犬のトッピングに関するよくあるQ&A

ここでは、老犬のトッピングに関するよくある疑問について、お答えしていきます。

毎日トッピングしても大丈夫?

1日に必要なカロリーの10%程度(多くても20%以内)のトッピングであれば、毎日トッピングしても問題ありません。

1週間に1回は体重に変化がないかを確認しながら、愛犬の状態に合わせて量を調整しましょう。

老犬が食べてくれやすい食べ物については、以下の記事で詳しく解説しています。

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ウェットフードもトッピングに含まれる?

ドライフードにウェットフードを加える場合も、トッピングになります。

ただし、総合栄養食やコンプリートフードのウェットフードであれば、10%や20%以内におさめる必要はありません。

ウェットフードのカロリー分だけドライフードを減らし、1日に必要なカロリーに合うように調整しましょう。

一方、一般食や副食、栄養補完食などのウェットフードは、それだけでは必要な栄養を満たせないため、おやつやほかのトッピングと合わせて1日に必要なカロリーの10%や20%以内を目安にしてください。

トッピングしてはいけない食材は?

玉ねぎや長ねぎ、にらなどのネギ類、ぶどう・レーズン、チョコレート、キシリトールを含む食品は、犬に中毒を起こす恐れがあるため与えてはいけません。

ネギ類は加熱しても安全にはならず、煮汁や加工食品にも注意が必要です。

老犬が誤って食べてしまったときは、自己判断で吐かせず、すぐに動物病院に連絡して指示を仰いでください。

まとめ|老犬に合ったトッピング量で美味しくご飯を食べてもらう!

私も、愛犬たちがシニア期に入り、フードだけでは食べてくれなくなったとき、トッピングの量はどれくらいなのか悩んだことがありました。

10%や20%といわれても、計算するのって大変ですよね。

数字が苦手な私は、与える可能性があるフードや食材の1gあたりのカロリーを調べたうえで、愛犬ごとに朝・昼・夕・夜で何を何g与えるかを書き出して、食事を用意する場所に貼っていたものです(笑)。

この記事の自動計算機も活用しながら、愛犬に合ったトッピングの量を確認し、毎日の食事をおいしく楽しんでもらってくださいね。

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この記事を書いた人

たかだ なつき(高田 菜月)のアバター たかだ なつき(高田 菜月) ペット専門ライター・ペット専門家

長年人間の介護に携わってきたが、寝たきりになった愛犬の介護をきっかけにペット業界へ。
ペット専門ライター歴は7年。
すべての犬猫が幸せに暮らせる社会の実現を目指し、さまざまなメディアで犬の食事や健康、介護、ペット保険などの記事の執筆・監修を行う。ペット専門ライティングチーム「いぬのことば」も運営。

18歳・17歳・16歳・14歳と、4匹の愛犬を最期まで自宅で介護し、看取った経験を持つ。現在も4匹の愛犬と暮らしながら、老犬のためのオンラインサロン「いぬのじかん」を運営。実店舗における老犬のトータルケアサロン開業に向けても準備中。

【保有資格】
動物介護士 / ペット終活アドバイザー / CPD認定 Canine Cognitive Dysfunction(CCD)修了 / ペットフーディスト / ペット食育士1級 / 犬の管理栄養士 / メディカルトリマー / ホリスティックケア・カウンセラー / ペット看護士 / 愛玩動物救命士ほか
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