老犬は食事内容に気をつかうことも増えてきますが、食事量も重要なポイントです。
とはいえ、食べているのに痩せてしまったり、逆に太ってしまったりして、「ドッグフードをどれくらいの量で与えたらいいか分からない」ということもあるのではないでしょうか。
特に老犬はドッグフードの量が合っていないと、体調を崩したり病気の進行を早めてしまったりすることもあるため、愛犬の適正量で与えることが大切です。
この記事では、4匹の高齢愛犬たちと暮らしていた動物介護士やペットフーディストの私が、老犬のドッグフード量について解説します。
【老犬の給餌量自動計算機】まずは愛犬の適正量を計算してみよう
老犬によって食事量は異なります。まずは、愛犬の適正量を確認してみましょう。
老犬は食事回数を増やしていることも多いため、5回分まですぐにわかる老犬に特化した自動計算機を作りました。
上記に、愛犬の状態や現在与えているドッグフードの100gあたりのカロリーを入力すると、1日に必要な給餌量やカロリーの目安が自動で算出されます。
カロリーの計算方法は以下の記事で詳しく解説しているので、チェックしてみてくださいね。

計算結果はどう見えた?老犬のドッグフード適正量の考え方

計算結果を見て、思ったより多かったですか?少なかったですか?
ここで出た数値は、あくまでも基準とする目安です。運動量や代謝の働き、腸内環境などは犬によって異なります。
そのため、1週間に1回は体重を測り、痩せていればフード量を増やす、太っていればフード量を減らすというように、調整してください。
体重だけでなく体型も重要な判断ポイント

ついつい体重に目がいきがちですが、体重だけでなく体型も見て判断することが大切です。
特に老犬は筋肉が落ちて脂肪がつきやすくなるため、体重が軽くても太っているという場合もあります。
また、逆に太っていると思っていたら痩せ気味だった、ということも少なくありません。
以下のBCS(ボディコンディションスコア)を目安に、愛犬の体型をチェックしてみましょう。

最初は自分で判断することが難しいかもしれません。その場合は、かかりつけの獣医師にチェックの仕方や、今の愛犬の体型を一度見てもらうことをおすすめします。
調整は5~10%程度の範囲で少しずつ行う

老犬は急な変化に弱いため、1回の調整は5~10%程度の範囲で行いましょう。
急激なフード量の増減は老犬のからだに負担をかけ、体調を崩す原因になってしまいます。
ただし、明らかに痩せすぎ・太りすぎの場合は、獣医師指導のもと調整が必要になるため、動物病院を受診するようにしてください。
うんちの状態もチェックする

ドッグフードの量が愛犬に合っているかは、うんちの状態も合わせて確認してみましょう。
うんちは、食事量・水分量・消化吸収の状態などが反映されやすく、ひとつの目安にすることができます。
- うんちがコロコロ、カチカチ
…水分不足、もしくは食事量が足りない可能性 - うんちがティッシュで掴めない
…たくさん水を飲んだ、もしくは食事量が多すぎる可能性
ただし、老犬は腸内環境のバランスが崩れやすくなったり、消化・吸収力が低下するため、うんちだけでドッグフードの量が合っているかを判断することはできません。
あくまでひとつの目安として考え、食欲や体型、体調など総合的に判断していくことが大切です。
老犬のドッグフード量は個体差が大きい!

老犬のドッグフード量で注意してあげなければいけないのは、個体差がとても大きいということです。
どんなに頑張って計算しても、算出できるのはあくまで基準となる目安にすぎません。
そのため、愛犬にとって適した量を見つけていくためには、加齢による体の変化を正しく理解することが大切です。
【基本】老犬は代謝が低下する

老犬になると、運動量の低下や筋肉量の減少によって、基礎代謝が少しずつ下がっていきます。
また、ホルモン分泌や内臓機能の変化も影響して若い頃よりエネルギーを消費しにくくなるため、成犬の頃と同じ量を与え続けていると太りやすくなるのです。
これが、老犬のドッグフード量を考えるときの基本です。
販売されている多くの老犬用ドッグフードは、カロリーを抑えめに設計されていますよね。パッケージに記載されている給餌量の目安も少なめになっていることに気づいた飼い主さんもいるのではないでしょうか。
しかし、この基準がすべての老犬に当てはまるわけではありません。
消化・吸収機能の低下で必要量も変わる

老犬は基礎代謝の低下だけでなく、胃腸の働きや消化酵素の分泌量が少しずつ低下し、若い頃より食べたものをうまく消化・吸収できなくなっていきます。
そのため、同じ量のドッグフードを食べていても、十分な栄養を体に取り込めず、「食べているのに痩せていく」といった状態になる老犬も少なくありません。
1日に必要なドッグフード量を基準に量を調整するのはもちろん、フードの種類や形状、与え方、食事回数なども含めてその都度愛犬の状態に合わせてあげることが大切です。
実際、私の18歳の愛犬は、体重4kg(避妊済み)なので1日に237kcalが目安ですが、それでは全然足りずに食べても痩せていってしまいました。

食事回数と食事量を増やす、消化率の良いフードを与える、動物病院で消化酵素を処方してもらうなどして、最終的には約500kcalを与えて、ようやく体重を維持できる状態でしたよ。
ただし、食べても痩せていくのは病気が原因の可能性もあるため、一度獣医師に相談することをおすすめします。
老犬はドッグフードの量だけでなく食事回数にも配慮する

老犬は、ドッグフードの量だけでなく食事回数にも配慮してあげることが大切です。
老犬になると、1度に食べられる量が減ってしまったり、たくさん食べることで消化に負担がかかり、上手く消化できないということが起きてきます。
また、胃もたれなどを起こして、食べたくても食べられないということも少なくありません。
以下に食事回数の目安をまとめてみたので、愛犬の状態に合わせて調整してください。
| 状態 | 食事回数 |
|---|---|
| ・元気で食欲もしっかりある ・7~11歳頃 | 3~4回/日 |
| ・食欲が落ち気味 ・ご飯を残し気味 ・ハイシニア(12歳頃~) | 4~5回/日 |
ちなみに、私の18歳の愛犬は、たくさんの量を食べてもらう必要があったため、1日5~6回の食事回数でした。
食事回数を増やすことは、胃腸の負担を減らしたり、消化・吸収を安定させやすくなったり、血糖値の急激な変動を防ぎやすいというメリットがありますよ。

まとめ|ドッグフードのパッケージの給餌量表示はあくまでも目安!

ドッグフードのパッケージに記載されている給餌量は、「理想体型の健康な成犬の平均的な活動量」を基準に算出されており、あくまでも目安にすぎません。
老犬のドッグフード量はその子その子によって大きく異なるため、計算結果を基準に愛犬の状態に合わせてその都度調整していくことが大切です。
迷ったときは、かかりつけの獣医師に相談しながら、愛犬に最適な量を見つけていってくださいね。

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