老犬の食いつきがいいドッグフードはこれ!食いつき改善に役立つフード5選

老犬になると、それまで食べていたドッグフードを食べなくなることがありますね。

また、食いつきにムラが出てくることもあるのではないでしょうか。

老犬にとって、ご飯を食べないことは体力の低下や免疫力の低下などにつながり、しっかり食べてほしいと思うのは自然なことです。

老犬の食いつきが悪くなる原因はさまざまですが、ドッグフードを変えることで食いつきが改善されることもあります。

この記事では、4匹の高齢愛犬と暮らしていた犬の管理栄養士や動物介護士の私が、老犬の食いつきが期待できるドッグフード5選をご紹介します。

本当に食いつきがいいのか現在の愛犬たちにも実食してもらっているので、ぜひ参考にしてください。

高田菜月
執筆者

ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット食育士1級 / 動物介護士 / CPD認定犬の認知機能不全症候群修了 / ペット看護士 / ホリスティックケア・カウンセラー ほか

たかだ なつき(高田 菜月)

ペット関連の保有資格は20種以上。4匹の愛犬たちの出産から闘病、介護、看取りまでを20年以上にわたり経験。リアルな知見を活かし、ペット専門ライターとして数々のメディアで記事の執筆・監修を行う。現在もチワックス2匹、ポメチワ1匹、カニンヘンダックス1匹の4匹と暮らす。

目次

老犬の食いつきがいいドッグフードの3つの特徴

老犬の食いつきがいいドッグフードには、いくつか共通する特徴があります。

若い頃は何でも喜んで食べていた犬でも、老犬になると加齢によって食への興味が薄れてしまうことも珍しくありません。

愛犬に美味しくご飯を食べてもらえるように、食いつきがいいドッグフードの特徴を覚えておきましょう。

良質なタンパク質や脂質を多く含むもの

食いつきがいいドッグフードには、良質なタンパク質や脂質が適度に含まれています。

良質なタンパク質とは

必須アミノ酸をバランスよく含み、消化吸収しやすいタンパク質。主に、鶏肉、牛肉、豚肉、魚、卵、レバーなど

タンパク質や脂質は、体を維持するために欠かせない栄養素であるだけでなく、フードの香りやうま味にも大きく関わるものです。

肉や魚に含まれるアミノ酸や脂質などは、加熱によって香り成分が生まれ、肉らしい香りやうま味につながります。

もともと犬は匂いで食欲を刺激されるため、肉や魚などをたっぷり使用したフードは、嗅覚が衰えてきた老犬でも興味を示してくれることも少なくありません。

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香りが豊かで柔らかく食べやすいもの

老犬の食いつきがいいドッグフードは、香りが豊かで柔らかく、食べやすいという特徴があります。

特にウェットフードやスープタイプのフードは水分量が多く、温めることで香りが広がりやすくなります。

また、柔らかいフードは口当たりがよく、噛む力や飲み込む力が低下してきた老犬でも食べやすいため、硬いフードよりも食事への負担を感じにくいでしょう。

素材の味がそのまま感じられるもの

素材本来の味や風味を感じやすいフードも、老犬の食いつきがいいドッグフードに共通します。

一般食のフードや手作り食、茹でた鶏肉など、シンプルなものを美味しそうに食べてくれませんか?

一方、総合栄養食は栄養バランスを整えるために、さまざまな原材料や栄養成分が配合されています。

そのため、複雑な味わいになりやすく、犬によっては素材そのものの味や香りを感じられず、食いつきが悪くなることも少なくありません。

もちろん、老犬の健康のためには総合栄養食を食べてもらいたいところですが、どうしても食いつきが悪いときは、素材の味を活かした一般食のフードを上手に取り入れるのもひとつの方法です。

老犬の食いつき改善に!喜んで食べる「ユーグリーン」おすすめフード5選

ここでは、食いつきがいいフードを探している飼い主さんにおすすめのフードをご紹介します。

私たちいぬのじかんが今回注目したのは、阪急ハロードッグのオリジナルフード「eugreen(ユーグリーン)」です。

このフードにもっと早く出会っていたら良かったなーと本気で思いました。

ユーグリーンは、食いつきがいいフードに共通する特徴を持っているだけでなく、スーパーフードのユーグレナを配合しており、老犬にぜひ試してみてほしい!

ユーグレナとは

ユーグレナは13種のビタミンや12種類の不飽和脂肪酸など、計59種類の栄養素がバランスよく含まれる微細藻類。細胞壁がなく、消化吸収率が高いので老犬にもおすすめ。

また、ユーグリーンのレトルトフードは1つ1つ丁寧に手作りされており、簡単に手作り食を愛犬に与えられるのは忙しい飼い主さんも助かるのではないでしょうか。

【肉の香りと旨みが老犬の食欲をそそる!】牛肉の手ごねハンバーグ

ユーグリーン 牛肉の手ごねハンバーグ パッケージ表面
ユーグリーン 牛肉の手ごねハンバーグ パッケージ裏面(原材料・成分表示)
ユーグリーン 牛肉の手ごねハンバーグ 中身の盛り付け例

← 左右にスライドできます →

犬の嗜好性が高い牛肉を、100%使用して作られているハンバーグです。自宅でひき肉をこねて作るハンバーグのように、手ごねで作られています。

こねることで肉のタンパク質が結合し、肉汁が閉じ込められやすくなるため、美味しさが増して牛肉ならではの香りやうま味をしっかり感じられるのがポイント!

実際に選り好みが激しい愛犬たちも、美味しそうに食べていましたよ。食べることに夢中すぎて、カメラも見てもらえません(笑)

とてもやわらかいですが、そのままでは大きいため、事前に小さくほぐしてから食べさせてあげてくださいね。

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価格
(税込)
726円 / 100g
対象年齢全年齢
タイプウェットフード
副食
特徴・合成保存料、香料、着色料不使用
・ユーグレナ配合
・食いつき期待度高め
成分粗タンパク質:6.6%以上(46.5%)
粗脂肪:1.3%以上(9.2%)
粗繊維:0.4%以下(2.8%)
粗灰分:0.6%以下(4.2%)
水分:85.8%以下
カロリー:57kcal/100g
原材料牛肉・ニンジン・じゃがいも・片栗粉・ユーグレナグラシリス

※()内は水分を0としたときの乾物値

【優しい甘みとやわらかさが魅力!】鶏肉とさつま芋の煮込み

ユーグリーン 鶏肉とさつま芋の煮込み パッケージ表面
ユーグリーン 鶏肉とさつま芋の煮込み パッケージ裏面(原材料・成分表示)
ユーグリーン 鶏肉とさつま芋の煮込み 中身の盛り付け例

← 左右にスライドできます →

日本で暮らす犬が大好きな、鶏肉とサツマイモを煮込んだウェットフードです。

煮込まれているのでやわらかく、老犬でも食べやすくなっています。また、鶏肉もサツマイモは細く短冊切りにされているので、喉に詰まらせる心配が少ないのは安心ですね。

愛犬たちにも食べてもらいましたが、こちらも食べることに夢中!食いつきは抜群のようです。

ただ、1匹は鶏肉をほぐさないと食べづらそうだったので、歯が悪い老犬や口の小さな老犬はほぐしてあげたほうがいいかもしれません。

鶏肉はあっさりとしているので、牛肉やラム肉など、濃い肉の香りが苦手な老犬にも試しやすいでしょう。

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価格
(税込)
726円 / 100g
対象年齢全年齢
タイプウェットフード
副食
特徴・合成保存料、香料、着色料不使用
・ユーグレナ配合
・食いつき期待度高め
成分粗タンパク質:5.7%以上(13.0%)
粗脂肪:0.6%以上(1.4%)
粗繊維:0.3%以下(0.7%)
粗灰分:0.5%以下(1.1%)
水分:56.0%以下
カロリー:81kcal/100g
原材料鶏肉、サツマイモ、トウモロコシ澱粉、ユーグレナグラシリス

※()内は水分を0としたときの乾物値

 【トマトが老犬の食欲をサポート!】チキンのトマト煮

チキンのトマト煮1
チキンのトマト煮2
チキンのトマト煮3

← 左右にスライドできます →

犬の人気が高い鶏肉とキャベツを、トマトでじっくりと煮込んだ「チキンのトマト煮」。

鶏肉のうまみとトマトのうまみが一緒に楽しめるのはもちろん、じっくりと煮込まれていることでそれぞれの風味がなじみ、香り豊かに仕上げられています。

トマトは食欲がないときでも食べやすい野菜であるほか、豊富に含まれる酸味成分(クエン酸)やうまみ成分(グルタミン酸)が食欲のサポートに役立ちます

お皿を置く前に食べきってしまった愛犬もいるほど、愛犬たちからも大人気でした。

やわらかいお肉が小さくカットされているため、老犬でも問題なく食べられますよ。

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価格
(税込)
726円 / 100g
対象年齢全年齢
タイプウェットフード
副食
特徴・健康に不要な添加物不使用
・ユーグレナ配合
・タンパク質が豊富
・水分が豊富
成分粗タンパク質:7.1%以上(61.7%)
脂肪:1.0%以上(8.7%)
粗繊維:0.3%以下(2.6%)
灰分:0.6%以下(5.2%)
水分:88.5%以下
カロリー:47kcal/100g
原材料鶏肉・トマト・キャベツ・ひよこ豆・ユーグレナグラシリス

※()内は水分を0としたときの乾物値

【レバーの濃厚な香りが食欲を刺激!】鶏肝と根菜スープ

ユーグリーン 鶏肝と根菜スープ パッケージ表面
ユーグリーン 鶏肝と根菜スープ パッケージ裏面(原材料・成分表示)
ユーグリーン 鶏肝と根菜スープ 中身の盛り付け例

← 左右にスライドできます →

「鶏肝と根菜スープ」は、新鮮な鶏レバーをかぼちゃやじゃがいもと一緒に煮込んだスープタイプのフードです。

レバーの独特な香りは、食欲が落ちてきた老犬でも興味を示してくれることも少なくありません。

また、かぼちゃやじゃがいもの自然な甘みも感じられるので、老犬も食べ進めやすいでしょう。

実際に、新しいものは警戒して食べない愛犬も、美味しそうに食べてくれましたよ。

小さくカットされていますが、老犬では食べやすいように、指でほぐしてさらに小さくしてから食べさせてあげるといいでしょう。

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価格
(税込)
726円 / 100g
対象年齢全年齢
タイプウェットフード
副食
特徴・合成保存料、香料、着色料不使用
・ユーグレナ配合
・食いつき期待度高め
成分粗タンパク質:5.5%以上(39.3%)
粗脂肪:0.9%以上(6.4%)
粗繊維:0.5%以下(3.6%)
粗灰分:0.7%以下(5.0%)
水分:86%以下
カロリー:58kcal/100g
原材料鶏肝・馬鈴薯・かぼちゃ・片栗粉・ユーグレナグラシリス

※()内は水分を0としたときの乾物値

【ドライフード派の老犬にもおすすめ!】ユーグリーン 機能性プラス チキン

パッケージ表面
パッケージ裏面
原材料表示
保証成分値
開封口
粒の形状
粒のサイズ計測

← 左右にスライドできます →

ユーグリーン 機能性プラス チキンは、新鮮な九州産銘柄地鶏を主原料に使用した総合栄養食です。

ユーグレナをはじめ、グルコサミンやコンドロイチン、乳酸菌など、老犬の健やかな毎日をサポートする成分も含まれています

また、かつお出汁のような優しい香りなので、老犬でも興味をひきやすいでしょう。

ドライフードだけでは食べない愛犬たちも、みんな美味しそうに食べていました。

私自身も実際に食べてみましたが、自然な甘みやうま味が感じられ、クセになる後味でしたよ。粒も小さく柔らかめで、簡単にかみ砕くこともできたので、噛む力の弱い老犬でも食べやすいでしょう。

食いつきのいいドライフードを探している飼い主さんや、総合栄養食の主食もあわせて探している飼い主さんに、ぜひ試してほしいドッグフードです。

なお、チキンのほかにフィッシュ味もあるため、愛犬の好みに合わせて選ぶこともできますよ!

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価格
(税込)
【初回限定トライアルセット】
1,430円 / 120g×2袋
※今なら+1袋プレゼント
対象年齢成犬~シニア犬
タイプドライフード
総合栄養食
粒サイズ直径約7~8mm、厚さ約3mm
レシピ展開チキン、フィッシュ
特徴・ふやかしやすい
・小麦グルテンフリー
・国産の厳選した原材料を使用
・犬の健康に不要な添加物不使用
・ユーグレナ配合
・グルコサミン・コンドロイチン配合
・乳酸菌(フェカリス菌)配合
成分たんぱく質;18.4% 以上
脂質:10.8%以上
粗繊維:0.7%以下
灰分:4.1%以下
水分:10.0%以下
カロリー:366kcal/100g
原材料鶏肉(みつせ鶏)、 大麦、 玄米、白米、 鰹節、ビール酵母、 大麦ぬか、米油、卵黄粉末、 発酵調味液、 梅果汁、 わかめ、 フラクトオリゴ糖、昆布、豚軟骨抽出物(コンドロイチン硫酸含有)、ユーグレナグラシリス、にんじん、ブロッコリー、 かぼちゃ、さつまいも、小松菜、 乳酸菌 (フェカリス菌)、 セレン酵母 / グルコサミン、ミネラル類 (貝殻未焼成カルシウム、 塩化カリウム、グルコン酸亜鉛、 ピロリン酸第二鉄、グルコン酸銅)、ビタミン類 (ビタミンA、ビタミンD、ビタミン E、ビタミンB2、ビタミンB12、パントテン酸カルシウム)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)

ユーグリーンのウェットフードを与えるときの目安量

以下におやつやトッピング用の自動計算機を用意したので、愛犬の体重や状態、与えるトッピングのカロリーを入力して目安量を確認しましょう。

1日のトッピング・おやつ計算

1日の必要総カロリー

--- kcal

おやつ枠 (10%)

--- kcal

1日あたりの適量

--- g / ml

ユーグリーンのウェットフードは一般食のため、総合栄養食にトッピングしたり、おやつとして与えるのが基本です。

おやつやトッピングは、栄養バランスの偏りを防ぐために、老犬が1日に必要なカロリーの10%程度(多くても20%以内)にとどめましょう。

とはいえ、老犬ではどうしても主食を食べることが難しいこともありますね。

その場合は、1食まるまるを与えることもありますが、総合栄養食に戻すことを意識しておくことも大切です。

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シニア期にドッグフードの食いつきが悪くなる原因

「若い頃は何でも食べていたのに、シニア期になったらドッグフードを食べなくなった…」そんなお悩みを持つ飼い主さんは少なくありません。

老犬になりドッグフードの食いつきが悪くなる原因は、さまざまなことが考えられます。

食いつきの悪さが一時的なものなのか、体調不良によるものなのかを見極めるためにも、考えられる原因を確認しておきましょう。

フードの劣化

もしかしたら、ドッグフードが劣化していて食いつきが落ちているのかもしれません。

ドライフードは、開封して粒が空気に触れた瞬間から酸化が始まり、時間の経過とともに少しずつ香りや風味、栄養価が失われていきます

特に脂質を多く含むフードは酸化の影響を受けやすく、劣化したフードを食べない老犬は珍しくありません。

急にフードの食いつきが悪くなった場合は、開封からどれくらい時間が経っているかを考えてみましょう。

開封して1ヶ月以上経っている場合は酸化が進んでいる可能性が高く、体に悪影響を与えることもあるため、買い換えることをおすすめします。

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ストレス

元気がないシニアのMIX犬

ストレスによって食欲が低下し、ドッグフードの食いつきが悪くなることがあります。

犬は環境の変化に敏感な動物です。引っ越しや家族構成の変化、新しいペットのお迎え、生活リズムの変化などがストレスとなり、一時的に食欲が落ちることも珍しくありません。

特に、老犬は若い頃に比べてストレスに対する耐性が弱くなるため、些細な変化でも負担を感じやすくなります。

まずは最近の生活環境や生活リズムに変化がなかったか振り返ってみましょう。

ストレスが原因であれば、安心して過ごせる環境を整えることで、徐々に食欲が戻ることもありますよ。

実際に私の愛犬が16歳のとき、ずっと一緒に過ごしていた母犬が他界したことが大きなストレスとなり、半年ほどご飯を食べられなくなってしまったことがありました。

できるだけそばにいたり、新しい子を迎えるなどしたところ徐々に元気も食欲も取り戻しましたが…。

老犬にとって大切な家族や仲間との別れはそれほど大きな負担になることがあるので、心の変化にも目を向けてみてくださいね。

加齢による変化

老犬の食いつきが悪くなる原因として最も多いのが、加齢による体や心の変化です。

それぞれ細かく見ていきましょう。

活動量の低下

老犬は筋力や体力の低下、関節の違和感などによって動く時間が減り、活動量が低下しやすくなります。

散歩の距離が短くなったり、寝て過ごす時間が増えたりすると、若い頃ほどエネルギーを消費しません。

その結果、お腹が空きにくくなり、以前ほどフードに興味を示さなくなることがあります。

飲水量の低下

老犬は加齢によって感覚機能や体の調節機能が低下し、喉の渇きを感じにくくなることで飲水量が低下しやすくなります。

飲水量が減って水分不足になっていると、口の中が乾燥しやすくなり、フードを噛んだり飲み込んだりしにくくなることも珍しくありません。

そのため、食べにくさを感じて食事を途中でやめてしまったり、食べなくなってしまうことがあります。

基礎代謝や内臓機能の低下

老犬は加齢による筋肉量の減少や体の機能の衰えによって、基礎代謝や内臓機能が徐々に低下していきます。

基礎代謝が低下すると、若い頃ほど多くのエネルギーを必要としなくなるため、空腹を感じにくくなることも珍しくありません。

また、胃や腸などの消化器官の働きも低下するため、食べたものの消化に時間がかかり、食後に不快感を覚えやすくなります

その結果、食事に積極的になれなかったり、フードを残したりするのです。

嗅覚の衰えや嚥下能力の低下

老犬は嗅覚や嚥下能力の低下によって、食事への興味を失ったり、食べること自体が負担になることがあります。

犬は嗅覚によって食欲が刺激されますが、加齢によって匂いを感じにくくなると、今まで喜んで食べていたフードでも反応しづらくなります。

また、飲み込む力(嚥下能力)が低下すると、食べ物が喉を通りにくくなり、食事に時間がかかったり、食べることを嫌がったりすることも少なくありません。

嗜好の変化やこだわりの強化

老犬になると加齢に伴い感情や行動のコントロールに関わる前頭葉の働きが低下するため、食べ物の好みが変化したり、食事へのこだわりが強くなったりすることがあります。

これまで問題なく食べていたフードを急に食べなくなったり、特定の味や食感のものしか食べなくなったりすることも少なくありません。

また、気分によって食べたいものが変わったり、自分の食べたいタイミングではないと食べないということも普通に起こったりします。

病気

ドッグフードの食いつきが悪くなった場合は、病気が隠れている可能性も考えなければなりません。

特に老犬はさまざまな病気のリスクが高まるため、元気そうに見えても注意が必要です。

歯周病

歯周病は、3歳以上の犬の80%以上が罹患しているといわれる、歯ぐきや歯を支える組織に炎症が起こる病気です。

歯周病は歯垢中の細菌によって引き起こされますが、歯石があると歯垢が付着しやすくなるため、炎症が進行しやすくなります。

進行すると口臭や歯ぐきの腫れ・出血、歯のぐらつき、痛みなどが見られるほか、炎症が長く続くことで心臓や肝臓、腎臓、認知機能など全身の健康に影響を及ぼす可能性があります。

内臓疾患

老犬では、腎臓病や心臓病、ホルモン疾患、消化器疾患などにも注意が必要です。

  • 腎臓病
    …多飲多尿、体重減少、嘔吐、元気消失などが見られる
  • 心臓病
    …咳、呼吸の変化、疲れやすさ、動きたがらない様子などが見られる
  • ホルモン疾患
    …糖尿病やクッシング症候群などでは、多飲多尿、食欲や体重の変化、皮膚・被毛の変化などが現れる
  • 消化器疾患
    …胃腸炎や膵炎などでは、嘔吐、下痢、腹痛、元気消失などが見られる

内臓疾患では、食欲の低下が見られることも少なくありません

整形疾患

老犬では変形性関節症(関節炎)や椎間板ヘルニアなどの整形疾患が増えやすく、立ち上がる、歩く、首を下げるといった動作に痛みを伴うことも少なくありません。

そのため、食事の姿勢を維持することが負担になり、食欲はあっても食器の前まで行きたがらなかったり、食事中に座り込む、途中で食べるのをやめるといったことがあります。

認知症(認知機能不全症候群)

認知症によって、食事への関心が薄れたり、食べ方を忘れてしまう、食事の場所がわからなくなるといったことがあります。

実際、私の愛犬は17歳で認知症になりましたが、食べものであることを認識できず、口の中に入れてあげないと食べることができなくなっていましたよ。

犬の認知症は10歳頃から注意が必要で、1歳年を取るごとに発症リスクが高くなります

認知症になると、昼夜逆転や徘徊、夜鳴き、ぼんやりする時間が増えるなどの変化が見られることも少なくありません。

悪性腫瘍

老犬は年齢とともに腫瘍のリスクが高くなり、体の表面にしこりとして見つかるものだけでなく、内臓や口腔内など見た目では気づきにくい場所にできることも珍しくありません。

悪性腫瘍では、体重減少や元気消失、食欲低下、痛み、出血、腹部の張り、呼吸の変化など、腫瘍ができた部位によってさまざまな症状が見られます。

ただし、かなり進行するまでそれらしい症状が見られないものもあるので注意が必要です。

食いつきの悪さが一時的なものではなく数日続く場合は、病気が隠れていることも少なくありません。

老犬は体調の変化が急に進むこともあるため、「年齢のせい」と決めつけず、早めに動物病院を受診することが大切です。

気圧の影響

老犬によっては、気圧の変化によって調子を崩し、食いつきが悪くなることも珍しくありません。

特に台風や低気圧が近づくときは、自律神経のバランスが乱れやすくなり、だるさや痛みの悪化、認知症の症状が出やすくなることもあります。

天気が悪い日に限って食べない、雨の日は元気がないといった場合は、気圧の影響を受けている可能性も考えられます。

老犬のフードの食いつきをもっとよくする与え方の工夫

老犬の食いつきが悪いからといって、すぐにフードを変える必要があるとは限りません。また、フードを変えても思ったように食べてくれないこともあるでしょう。

老犬の食いつきをよくするには、フードだけでなく与え方も重要です。

ここでは、老犬の食いつきをもっとよくする与え方の工夫をご紹介します。

器を変えてみる

老犬の食いつきが悪いときは、食器の高さや深さ、形、材質を見直してみましょう

老犬は関節炎や筋力の低下によって、首を大きく下げる姿勢が負担になることも少なくありません。そのため、食器台を使って高さを調整すると、楽な姿勢で食事ができるようになるでしょう。

また、ステンレスや陶器、プラスチックなど食器の材質によっても好みが分かれます。

特にプラスチック製の食器は傷がつきやすく、その傷にフードの油分や汚れが残り、においやぬめりの原因になることもあります。

においやぬめりが気になると、食器そのものを嫌がる老犬もいるため、食いつきが悪い場合は陶器の食器に変えてみるのもいいでしょう。

食事の回数を増やす

老犬の食事では、食事の回数も重要なポイントです。1回の食事量を減らして、その分回数を3~5回に増やしてみましょう

加齢によって消化機能が低下すると、一度にたくさん食べられなくなったり、消化に時間がかかって食後の不快感につながることもあります。

そのため、1回量を減らして食べ切りやすい量にすることで、消化の負担を抑えつつ、老犬が無理なく食べ進めやすくなるでしょう。

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食事の補助をする

老犬は、食事のサポートをしてあげることも大切です。

加齢によって筋力や嚥下能力が低下すると、自力で食べることに疲れてしまったり、途中で食事をやめてしまったりすることも珍しくありません。

また、認知機能の低下によって食べ方がわからない、食べ物と認識できないということもあります。

老犬の状態に合わせて、体を支えながら食べさせたり、スプーンや手から与えてみるといいでしょう。

食感を変えてみる 

老犬は口の中にトラブルを抱えていることも多いため、フードの食感を変えてみるのもおすすめです。

加齢によって噛む力が低下するほか、歯周病などで歯がぐらついたり痛みがあって、食べたいけど食べられないということも少なくありません

そのため、以下のような食感を変える工夫をしてみましょう。

食感を変える方法
  • ドライフードをぬるま湯でふやかす
  • ふやかしたドライフードやウェットフードをミキサーにかけてペースト状にする
  • ウェットフードにぬるま湯や肉の茹で汁を加えてスープ状にする
  • ウェットフードの具材を細かくつぶす
  • ウェットフードを裏ごししてなめらかにする
  • スープ状にしたフードにとろみをつける

また、フードを与えるときは人肌程度に温めてあげると、口の中との温度差による刺激が和らぎ、口の中にトラブルを抱えている老犬も食べやすくなりますよ。

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フードローテーションをする

老犬では、フードローテーションを取り入れることもおすすめです。

毎日同じフードばかり与えていると、味や香りに慣れてしまい、徐々に興味を示さなくなる老犬も珍しくありません。

そのため、複数のフードをローテーションしながら与えることで食事に変化がつけられ、飽きを防ぎやすくなります

実際、私は高齢の愛犬たちに朝に鶏肉フード、昼にラム肉フード、夕方に鹿肉フード、夜に豚肉フードと、1日の中でタンパク源の異なるフードをローテーションしていました。

もちろん、すべての老犬に合う方法ではありませんが、毎回違った味や香り、食感を楽しめるため、加齢による嗜好の変化にも対応しやすくなるでしょう。

ドライフードをメインにしている場合では、トッピングだけをローテーションする方法もありますよ。

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まとめ|老犬の食いつきを改善するなら、フード選びと与え方にこだわろう

残念ながら、すべての老犬の食いつきがいいドッグフードというものは存在しません。

そんなフードがあったら最高なのですが、好みや噛む力、飲み込む力、体調などは老犬によって異なります。

だからこそ、食いつきがいいフードの特徴を知ったうえで、「今」の愛犬に合うものを選ぶことが大切です。

また、フードそのものだけでなく、食器の高さや食事回数、食感の調整など、ちょっとした工夫が食いつき改善につながることもあります。

愛犬にいつまでも元気にすごしてもらうためにも、しっかりご飯を食べてもらいたいですよね。

老犬の食いつきに悩んでいる飼い主さんは、今回ご紹介したフードや与え方の工夫を参考に、愛犬が「食べたい」と思える食事を見つけてあげてくださいね。

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この記事を書いた人

たかだ なつき(高田 菜月)のアバター たかだ なつき(高田 菜月) ペット専門ライター・ペット専門家

長年人間の介護に携わってきたが、寝たきりになった愛犬の介護をきっかけにペット業界へ。
ペット専門ライター歴は7年。
すべての犬猫が幸せに暮らせる社会の実現を目指し、さまざまなメディアで犬の食事や健康、介護、ペット保険などの記事の執筆・監修を行う。ペット専門ライティングチーム「いぬのことば」も運営。

18歳・17歳・16歳・14歳と、4匹の愛犬を最期まで自宅で介護し、看取った経験を持つ。現在も4匹の愛犬と暮らしながら、老犬のためのオンラインサロン「いぬのじかん」を運営。実店舗における老犬のトータルケアサロン開業に向けても準備中。

【保有資格】
動物介護士 / ペット終活アドバイザー / CPD認定 Canine Cognitive Dysfunction(CCD)修了 / ペットフーディスト / ペット食育士1級 / 犬の管理栄養士 / メディカルトリマー / ホリスティックケア・カウンセラー / ペット看護士 / 愛玩動物救命士ほか
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